2021/06/29 14:51


当箸表面は、ふくい越前漆器の伝統工芸士・匠の技により本漆を手塗りで一本一本丁寧に施しております。また箸内部は眼鏡産地福井ならではの製造技術を活かし成形と同時に金属芯を上端部のみ内臓させ、適度の重量感と上下のバランスの良さで、快適に使用できる箸が完成しました。
また、このおもり内蔵より転がっても天面が常に上向きで止まる七転八起の縁起物のお箸が実現しました。
 この箸は会津地方で四百年以上伝統の七転八起の縁起物「起き上がり小法師」と同様の構造であることにあやかり『起き上がり個箸』と名付けました。
 そして、当箸の天面に日本伝統の絵柄①『達磨』を描くことで「無病息災」「家内安全」「子宝祈願」など本来の願いや、人生に苦難があっても乗り越えて立ち上がってほしい「七転八起」の前向きな願いや、元に戻どることから「旅行安全」への願いなども込められたお箸になっています。
また福井市は、昭和20年の福井空襲、昭和23年の福井地震、さらに同年の福井大水害と短期間に3度も大きな災害に遭いましたが、その度重なる苦難をも乗り越えて不死鳥の如く再生・復興したことから福井ではフェニックス(不死鳥)を重用しています。そこで当箸のこの前向きな動きを復興の願いや象徴の②『不死鳥』と重ね合わせてこれを天面に描くことで、同様の「復興・再生・復権・復活・回復」への願いや、こけないで上を向くことから「向上祈願」「学業成就」「合格祈願」などの願いも込められたお箸にもなっております。
 現在はこの2種類の絵柄のお箸をご用意致しております。



本日、全国観光土産品連盟様より第54回全国推奨観光土産品審査会(平成25年11月29日実施)におきまして弊社の『起き上がり個箸』が《日本商工会議所・会頭賞》に選ばれたとのご連絡がございましたので、ご報告致します。
応募総数1281点の中から、工芸品部門では《経済産業大臣賞》に次ぐ名誉ある賞を頂いたとのことで、大変に有り難いことと喜んでおります。
この名誉に恥じない日本の伝統工芸品として、また福井のお土産品として広く皆様にご活用頂ける様、今後も邁進して参りたいと考えております。宜しくお願い申し上げます。